[第1回]Ubuntuファイルサーバーの作り方

Linux

何回かに分けてUbuntuでのファイルサーバーの作り方を説明していきます。
今回はsambaのインストール及び、sambaの設定ファイルの編集諸設定についてです。

前提条件

作業するにあたって、最低でも以下の条件が必要になってきます。

・Ubuntuをインストールしたマシンを所持

・Windows10をインストールしたマシンを所持

sambaのインストール

Ubuntuのマシンでsambaをインストールします。
ターミナル(端末)にて以下のコマンドを入力してみてください。

sudo apt install samba

※インストール前に最新の状態になっているか念のためアップデートをお願いします。また、コマンド実行時にパスワードの確認をされると思いますが、そちらも入力お願いします。

インストールが完了したら次の作業に移ります。

設定ファイルの編集

コマンド実行(編集開始)

まずは以下のコマンドを実行してみましょう。

sudo nano /etc/samba/smb.conf

するとテキストエディタ:nanoが立ち上がり、samba設定ファイルの編集が可能になります。

全体設定の編集[global]

次に以下の文字を探します。

[global]

直下に以下3つの項目を追加していきます。

  • workgroup = ****(※後で説明)
  • dos charset = CP932
  • unix charset = UTF8

下二つはそのまま入力で構いませんが、workgroupに関しては環境により異なる場合があります。workgroupのあとの****にはワークグループ名が入ります。

ワークグループ名の調べ方
※Windows10マシンでの作業になります

  1. 「ウィンドウズキー」+「Pauseキー」を押す
  2. 「コンピューター名、ドメインおよびワークグループの設定」の欄にてワークグループ名を確認できる

フォルダ設定の編集[share]

次に、[global]と同様に以下の文字を探します。

[share]

直下に以下6つの項目を入力していきます。
※既に入力されているものに関しては編集する必要はありません。

  • comment = Ubuntu Server
  • path = /home/share
  • browsable = yes
  • writable = yes
  • create mask = 0777
  • directory mask = 0777

以上で設定ファイルの編集は完了です。

補足:テキストエディタ「nano」の使い方について

設定ファイルの編集を終えたので、保存をして編集を終える必要があります。
ターミナル左下に、「^X 終了」とあります。

ここでの「^」「Ctrlキー」を意味します。
つまり「Ctrlキー」+「Xキー」を押すことで終了することができます

すると、保存するかどうか聞かれるので「Yキー」を押しましょう。
これで先ほどの編集が保存して終了され、通常のコマンド入力画面に戻ってきました。

サービスの再起動

編集した設定内容を反映させるために、以下のコマンドを入力します。

  • sudo systemctl restart smbd
  • sudo systemctl restart nmbd

共有フォルダのディレクトリ作成

以下のコマンドを入力します。

  • sudo mkdir /home/share
  • sudo chmod 777 /home/share

1行目でディレクトリの作成、2行目で作成したディレクトリのパーミッションを設定しています。

ユーザー登録をする

ユーザー登録

以下のコマンドでsambaにユーザー登録をしましょう。

Ubuntuのマシンに登録してあるユーザー名は使えません。
ここでのユーザー名と以下に出てくるパスワードはwindows10からアクセスする際に必要となるので忘れないようにしてください。

sudo adduser -disabled-login ユーザー名

コマンドを実行すると、「Full Name」や「Room Number」など聞かれますが特に入力する必要はなく、「Enterキー」で進んでください。最後に確認のメッセージが出てくるので、同様に「Enterキー」を押してください。

ユーザー名とパスワードの紐づけ作業

先ほど入力したユーザー名を利用して、以下のコマンドを実行しましょう。

sudo pdbedit-a ユーザー名

すると、「new password:」と表示されるのでパスワードの入力をします。その後、「retype new password:」と表示されるので、同様に入力しましょう。

以上でsambaに関する設定の諸々が終わりました。

まとめ

以上、sambaのインストールから設定までの流れでした。
次回は、windows10からアクセスする際に必要になってくるUbuntuマシンのIPアドレスの固定化と、実際にwindows10からアクセスする手順について説明していきます。

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